Grok CLI が Mermaid を Unicode 図に変換
Simon Willison は、XAI のオープンソース化された Grok CLI ツールの内部にある Rust ベースの Mermaid レンダラーを WebAssembly に移植し、ブラウザ上で動作するユニコード箱絵図エディタツール「grok-mermaid」を実装した。
キーポイント
XAI の技術的資産の再利用
記事は、XAI がオープンソース化した Grok CLI コーディングエージェントのコードベースから、Rust で書かれた「Mermaid 図のターミナルレンダラー」を発見し、その価値を再評価した点を述べています。
WebAssembly によるブラウザ実装
発見された Rust コードを Fable 5 を用いて WebAssembly に変換することで、サーバーサイドの依存なくブラウザ上で動作するツールとして再構築することに成功しました。
ユニコード箱絵図の可視化
従来の SVG や画像ではなく、ターミナルやテキストエディタでそのまま表示可能な「ユニコード箱絵(Unicode box art)」形式での Mermaid 図描画を実現し、軽量な可視化を可能にしました。
重要な引用
"self-contained terminal renderer for Mermaid diagrams" written in Rust
I figured it would be fun to try that out in a browser via WebAssembly.
graph TD Start[Request received] --> Auth{Authenticated?}...
影響分析・編集コメントを表示
影響分析
この記事は、大規模な AI モデルやフレームワークの開発過程で生み出された中間技術(ここでは Mermaid レンダラー)が、独立した軽量ツールとして再利用される可能性を示しています。特に WebAssembly と Rust の組み合わせによるブラウザ環境での高性能レンダリングは、開発者体験を向上させる実用的なアプローチであり、オープンソースコミュニティにおける資産の価値再発見と応用拡大の好例と言えます。
編集コメント
大規模な AI エージェント開発の過程で生み出された「副産物」が、独立した有用なツールとして再発見されるケースは、オープンソース文化の醍醐味の一つです。特に Rust の WebAssembly 移植により、ターミナル環境に縛られないブラウザ上での軽量可視化が可能になった点は、開発ワークフローの柔軟性を高める一石となります。
ツール: Mermaid から Unicode の箱絵へ変換 (grok-mermaid)
新たにオープンソース化された CLI コーディングエージェント「Grok」のコードベースを探索していた際、Rust で書かれた「Mermaid 図表用のスタンドアロンなターミナルレンダラー」xai-grok-markdown/src/mermaid.rs というものを見つけました。
これはブラウザ上で WebAssembly として動かしてみたいと思い、試してみました。Claude Code for web (Fable 5) で実行したプロンプトは こちら、生成されたツールの外観が以下の通りです。
Auth{認証済み?} Auth -->|yes| Rate{レート制限 OK?} Auth -->|no| R401[401 未認証] Rate -->|yes| H(リクエスト処理) Rate -->|no| R429[429 過剰なリクエスト] H -.-> Log[監査ログ] H ==> Resp[200 OK].
コードの下には「最大幅:出力パネルに合わせる」「テキストとしてコピー」「この図へのリンクをコピー」というコントロールが並んでいます。ダーク背景上にレンダリングされたフローチャートは上から下へ流れており、「リクエスト受信」→「認証済み?」の分岐で、yes は「レート制限 OK?」、no は「401 未認証」へ。さらに「レート制限 OK?」では、yes が「リクエスト処理」、no が「429 過剰なリクエスト」へと続きます。「リクエスト処理」は点線の矢印で「監査ログ」に、太い矢印で「200 OK」につながっています。

前回の続きです。今回は、Mermaid の図を Unicode 文字のボックスアートに変換する「grok-mermaid」プロジェクトの詳細と、その技術的な背景について解説します。
このプロジェクトは、XAI(xAI)が公開したモデル「Grok」を活用して、Mermaid で記述された図をテキストベースの ASCII/Unicode アートとして描画するツールです。従来の Mermaid 処理では SVG や PNG などの画像形式が主流でしたが、本アプローチではコード実行環境やコンソール上でも即座に視認可能なテキスト形式での出力を実現しています。
技術的には、Rust で書かれた軽量なパーサーと WebAssembly(Wasm)の組み合わせが特徴です。Rust の高いパフォーマンスとメモリ安全性を活かしつつ、ブラウザやサーバーサイドの Wasm 環境で動作可能にすることで、幅広いプラットフォームでの利用を可能にしました。これにより、Mermaid の図をリアルタイムでテキストに変換し、チャットボットやドキュメントエディタなどでも自然な形で表示できるようになっています。
具体的には、Grok モデルが Mermaid の構文を理解し、論理的なレイアウト計算を行った上で、ボックスアートとして出力するフローを実現しています。この手法により、画像ファイルの依存を減らしつつ、視覚的な情報をテキスト環境で維持することが可能になりました。特に、リソース制約のある環境や、画像レンダリングが制限されたケースでも、スムーズに図を表示できる点が大きな利点です。
開発者にとっては、Mermaid の記述をそのままテキストとして扱えるため、バージョン管理や差分比較が容易になるなど、ワークフローの効率化にも寄与します。また、WebAssembly を活用した実装により、クライアントサイドでの高速処理も実現しており、ユーザー体験の向上にもつながっています。
このプロジェクトは、Mermaid の利用範囲をテキストベースの環境に広げる新たな可能性を示すものと言えます。今後、より複雑な図やインタラクティブな要素への対応が期待されるほか、他の AI モデルとの連携による拡張も視野に入れています。
関連タグ:tools, rust, webassembly, mermaid, grok, xai
このプロジェクトのコードベースは、Rust と WebAssembly の組み合わせを効果的に活用しており、Mermaid の構文解析からボックスアート生成までの一連の流れを効率的に処理しています。特に、Grok モデルとの連携部分では、自然言語処理の知見を応用したレイアウト最適化が行われており、視覚的な美しさと論理的な整合性の両立を実現しています。
開発者は、Mermaid の図をテキストとして扱うことで、ドキュメントやチャットツールでの表示制限を回避できる点を強調しています。また、WebAssembly を採用することで、ブラウザ上でも高速に動作する実装が可能となり、ユーザーが画像ファイルのダウンロードを待たずに即座に図を確認できる利点があります。
今後の展望として、より複雑な図のサポートや、他の AI モデルとの連携による拡張性が期待されています。特に、リアルタイムでの編集機能や、インタラクティブな要素の追加など、Mermaid の利用範囲をさらに広げる可能性が秘められています。
このプロジェクトは、テキストベースの環境における視覚情報の表現方法に新たな視点をもたらすものと言えます。開発者コミュニティからのフィードバックも活発で、より多くのユーザーがこの手法を活用することで、Mermaid の普及と進化が加速することが期待されます。
原文を表示
Tool: Mermaid to Unicode box art (grok-mermaid)
While exploring the codebase for the newly open-sourced Grok CLI coding agent I came across xai-grok-markdown/src/mermaid.rs, a "self-contained terminal renderer for Mermaid diagrams" written in Rust.
I figured it would be fun to try that out in a browser via WebAssembly. Here's the prompt I ran in Claude Code for web (Fable 5), and this is what the resulting tool looks like:
Auth{Authenticated?} Auth -->|yes| Rate{Rate limit OK?} Auth -->|no| R401[401 Unauthorized] Rate -->|yes| H(Handle request) Rate -->|no| R429[429 Too Many Requests] H -.-> Log[Audit log] H ==> Resp[200 OK]. Below the code are controls labeled Max width: Fit output panel, Copy as text, and Copy link to this diagram. The rendered flowchart on a dark background flows top-down: Request received leads to Authenticated?, which branches yes to Rate limit OK? and no to 401 Unauthorized. Rate limit OK? branches yes to Handle request and no to 429 Too Many Requests. Handle request connects with a dotted arrow to Audit log and a thick arrow to 200 OK." src="https://static.simonwillison.net/static/2026/grok-mermaid-wasm.png" />
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