中国AIも“ミュトス級”に到達か Moonshot AIが「Kimi K3」発表、一部ベンチでFable 5抜き首位
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中国のMoonshot AIが世界初の3兆パラメータ級オープンモデル「Kimi K3」を発表し、コーディングやウェブ探索などの一部ベンチで米AnthropicやOpenAIの最新モデルを抜く首位を獲得した。
AI深層分析を開く2026年8月1日 04:06
AI深層分析
キーポイント
3T級オープンモデルの登場
Moonshot AIがパラメータ数2.8兆の「Kimi K3」を発表し、オープンモデルとして世界初の3兆(3T)級と位置付けた。
独自技術による効率化
画像処理に強いマルチモーダル性能と100万トークンのコンテキストウィンドウに加え、MoE構造と独自のアテンション機構「Kimi Delta Attention」により計算資源の効率が前モデル比で約2.5倍向上した。
特定分野での首位獲得
コーディングやウェブ探索を測定する一部のベンチ(Program Bench, SWE Marathon, BrowseComp)では、米AnthropicのFable 5やOpenAIのGPT 5.6 Solを上回るスコアを記録した。
総合性能は依然として劣位
総合力や高度なソフトウェア開発力を測る「FrontierSWE」などの項目ではFable 5やGPT 5.6 Solに後れをとり、完全な首位ではない。
世界初の3兆級オープンモデルの登場
中国Moonshot AIがパラメータ数2.8兆の「Kimi K3」を発表し、オープンモデルとして世界初の3兆(3T)級に到達した。
重要な引用
オープンモデルとしては世界初の“3T(3兆)級”と位置付ける
効率性は前モデル「Kimi K2」比で約2.5倍という
総合力で米Anthropicの「Claude Fable 5」や米OpenAIの「GPT 5.6 Sol」になお及ばないとしつつ、自社の評価項目全体でフロンティア級の性能を示した
「Kimi K3は、画像を扱えるネイティブなマルチモーダル性能と、100万トークンのコンテキストウィンドウを備える」
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編集コメント
中国のAI企業がオープンモデルにおいて3兆パラメータという巨大規模を達成し、特定分野で米国トップモデルを抜く結果を出した点は注目すべき。ただし、総合的な開発支援力では依然として差があるため、用途に応じた使い分けが求められる状況である。
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中国Moonshot AIは7月16日(現地時間)、大規模言語モデル「Kimi K3」を発表した。同日からチャットサービス「Kimi.com」やAPIなどで利用できる。パラメータ数は2.8兆で、オープンモデルとしては世界初の“3T(3兆)級”と位置付ける。
「Kimi K3」(出典:Moonshot AIのブログより)
Kimi K3は、画像を扱えるネイティブなマルチモーダル性能と、100万トークンのコンテキストウィンドウを備える。文章中のどの単語同士が関係するかを計算する「アテンション機構」には、独自開発の「Kimi Delta Attention」などを採用した。
多数の小さな専門モデル(エキスパート)を用意し、入力に応じて一部だけを動かす「MoE」(Mixture of Experts)と呼ぶ仕組みでは、896個のエキスパートのうち16個だけを動かす構成を取る。こうした設計により、同じ計算資源からより高い性能を引き出せるようになり、その効率は前モデル「Kimi K2」比で約2.5倍という。
Kimi K3の特徴をまとめた公式Xアカウントの投稿。英語からの自動翻訳(出典:Kimi.aiのXへの投稿より)
性能面では、総合力で米Anthropicの「Claude Fable 5」や米OpenAIの「GPT 5.6 Sol」になお及ばないとしつつ、自社の評価項目全体でフロンティア級の性能を示したと説明する。
同社が公開したベンチマークスコアを見ると、コーディング性能を測る「Program Bench」ではK3が77.8で、GPT 5.6 Sol(77.6)とFable 5(76.8)をわずかに上回った。長時間のコーディング作業を試す「SWE Marathon」ではK3が42.0で首位。2位の「Claude Opus 4.8」(40.0)、3位のGPT 5.6 Sol(39.0)に差をつけた。Web探索能力を測る「BrowseComp」でもK3が91.2で、GPT 5.6 Sol(90.4)、Fable 5(88.0)を上回る。
コーディング関連ベンチマークの比較(出典:Moonshot AIのブログより)
一方で、ソフトウェア開発力を測る「FrontierSWE」ではFable 5が86.6で、K3(81.2)を大きく引き離した。実務作業の質を競うランキング「GDPval-AA v2」でも、Fable 5(1760)とGPT 5.6 Sol(1748)が上位に並び、K3(1668)は3位にとどまるなど、完全に首位というわけではなく、順位はジャンルによって分かれる形だ。
エージェント・視覚タスク関連ベンチマークの比較(出典:Moonshot AIのブログより)
第三者による評価でも健闘が目立つ。AIモデルの比較評価サイト「Arena.ai」は16日、フロントエンド開発の性能をユーザー投票で競う「Frontend Code Arena」において、Kimi K3が1679ポイントで首位に立ったと明らかにした。2位のFable 5(1631ポイント)を抜いての首位デビューで、前モデル「Kimi K2.6」の18位から17ランク上昇。7分野中6分野でトップを取ったという。
Frontend Code Arenaのランキング(出典:Arena.aiのXへの投稿より)
APIの料金は、入力が100万トークン当たり3.00ドル(一度処理した内容を再利用できる「キャッシュヒット」時は0.30ドル)、出力が同15.00ドル。当面は思考量を最大にした「max」モードのみ提供し、低・高の各モードは今後のアップデートで追加する予定だ。オープンウェイトモデルは、7月27日までに公開するとしている。
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中国Moonshot AIは7月16日(現地時間)、大規模言語モデル「Kimi K3」を発表した。同日からチャットサービス「Kimi.com」やAPIなどで利用できる。パラメータ数は2.8兆で、オープンモデルとしては世界初の“3T(3兆)級”と位置付ける。
「Kimi K3」(出典:Moonshot AIのブログより)
Kimi K3は、画像を扱えるネイティブなマルチモーダル性能と、100万トークンのコンテキストウィンドウを備える。文章中のどの単語同士が関係するかを計算する「アテンション機構」には、独自開発の「Kimi Delta Attention」などを採用した。
多数の小さな専門モデル(エキスパート)を用意し、入力に応じて一部だけを動かす「MoE」(Mixture of Experts)と呼ぶ仕組みでは、896個のエキスパートのうち16個だけを動かす構成を取る。こうした設計により、同じ計算資源からより高い性能を引き出せるようになり、その効率は前モデル「Kimi K2」比で約2.5倍という。
Kimi K3の特徴をまとめた公式Xアカウントの投稿。英語からの自動翻訳(出典:Kimi.aiのXへの投稿より)
性能面では、総合力で米Anthropicの「Claude Fable 5」や米OpenAIの「GPT 5.6 Sol」になお及ばないとしつつ、自社の評価項目全体でフロンティア級の性能を示したと説明する。
同社が公開したベンチマークスコアを見ると、コーディング性能を測る「Program Bench」ではK3が77.8で、GPT 5.6 Sol(77.6)とFable 5(76.8)をわずかに上回った。長時間のコーディング作業を試す「SWE Marathon」ではK3が42.0で首位。2位の「Claude Opus 4.8」(40.0)、3位のGPT 5.6 Sol(39.0)に差をつけた。Web探索能力を測る「BrowseComp」でもK3が91.2で、GPT 5.6 Sol(90.4)、Fable 5(88.0)を上回る。
コーディング関連ベンチマークの比較(出典:Moonshot AIのブログより)
一方で、ソフトウェア開発力を測る「FrontierSWE」ではFable 5が86.6で、K3(81.2)を大きく引き離した。実務作業の質を競うランキング「GDPval-AA v2」でも、Fable 5(1760)とGPT 5.6 Sol(1748)が上位に並び、K3(1668)は3位にとどまるなど、完全に首位というわけではなく、順位はジャンルによって分かれる形だ。
エージェント・視覚タスク関連ベンチマークの比較(出典:Moonshot AIのブログより)
第三者による評価でも健闘が目立つ。AIモデルの比較評価サイト「Arena.ai」は16日、フロントエンド開発の性能をユーザー投票で競う「Frontend Code Arena」において、Kimi K3が1679ポイントで首位に立ったと明らかにした。2位のFable 5(1631ポイント)を抜いての首位デビューで、前モデル「Kimi K2.6」の18位から17ランク上昇。7分野中6分野でトップを取ったという。
Frontend Code Arenaのランキング(出典:Arena.aiのXへの投稿より)
APIの料金は、入力が100万トークン当たり3.00ドル(一度処理した内容を再利用できる「キャッシュヒット」時は0.30ドル)、出力が同15.00ドル。当面は思考量を最大にした「max」モードのみ提供し、低・高の各モードは今後のアップデートで追加する予定だ。オープンウェイトモデルは、7月27日までに公開するとしている。
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記事は新モデルの詳細な仕様(パラメータ数、アーキテクチャ)、ベンチマークスコア、価格設定など一次情報に基づく重要な発表を扱っており、AI テクノロジーの最前線ニュースとして極めて関連性が高い。ただし、日本企業や日本固有の規制・価格に関する情報は含まれていないため、日本の文脈での直接価値は限定的である。
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