動画記事 · LangChain
LangSmith 上で Google ADK エージェントをデプロイ
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まず要点
Google ADK エージェントを LangSmith のデプロイメント環境に統合し、永続化・ストリーミング・トレーシング機能を備えた本番運用可能な AI エージェントを構築する実装プロセスの解説。
動画をもとにした日本語記事
Google ADK エージェントを LangSmith で本番デプロイする簡単ガイド
Google の最新 AI フレームワーク「ADK(Agent Development Kit)」で作成したエージェントを、LangChain が提供する観測・管理プラットフォーム「LangSmith」上で即座に本番環境へ展開する方法が解説されています。この動画では、複雑なインフラ構築なしで、セッションベースの記憶機能やトレーシング機能を備えた信頼性の高いエンタープライズ向け AI エージェントを、わずか数コマンドで公開するエンドツーエンドのプロセスを紹介しています。
LangSmith SDK で Google ADK を「永続化」対応に変える
動画の核心は、Google ADK のランナークラス(Runner Class)を LangSmith のラッパー関数で包み込むというシンプルな実装にあります。これにより、ADK 単体では標準装備されていない「セッションベースの短期記憶」や「永続化機能」が自動的に追加されます。
具体的には、wrap 関数を使用してランナークラスをラップし、LangSmith の SessionService を引数として渡します。この仕組みにより、ユーザーとの対話履歴やタスクの状態がセッションごとに保存・復元されるようになります。開発者は、既存の ADK ロジックを大幅に変更せず、このラッパーを適用するだけで、LangSmith の永続化レイヤーを活用したエージェントに変身させることができます。
「ADK ランナーを LangSmith デプロイメント対応のエージェントに変換し、そこからエージェントを LangSmith デプロイメントへ移行します」
カスタムツールとシステムプロンプトの定義
実装の準備として、まずエージェントが実行する具体的なタスクを定義する必要があります。動画では、タスクの追加・完了処理やリストの要約を行うカスタムツールを作成する手順が示されています。
- ツールの作成: LLM が実行して結果を返すヘルパー関数を読み込み、新しいタスクを追加したり、ユーザーのタスクリストを要約したりする機能を定義します。
- エージェントの設定: 名前や使用するモデルを指定し、これらのツールをどのように操作・使用するかを指示する「システムプロンプト」を設定します。
- 統合: 作成したツールリストをエージェントに紐付け、Google ADK の標準的なエージェントインスタンスを作成します。
この段階で完成したエージェントは、LangSmith SDK でラップされる前の状態ですが、すでに必要なロジックと対話ルールを備えています。その後、先述の wrap 関数で LangSmith の機能(トレーシングや記憶管理)を追加する流れになります。
ローカル検証から一コマンドでの本番デプロイまで
実装が完了したら、次は実際の動作確認と公開です。このプロセスでは、環境変数の設定と CLI ツールの活用が鍵となります。
まず、.env.example ファイルを元に .env ファイルを作成し、LangSmith の API キーなどを設定します。依存関係のインストール後、以下のコマンドでローカル開発サーバーを起動できます。
uv run langgraph devこのコマンドを実行するとブラウザ内で LangSmith Studio が立ち上がり、実際にエージェントと対話しながら動作を確認できます。例えば、「買い物をする」タスクを優先度高く追加したり、現在のタスクリストを照会したりして、記憶機能やツール呼び出しが正しく機能するか検証します。
ローカルでのテストに問題なければ、本番環境へのデプロイはさらに簡単です。以下の単一コマンドを実行するだけで、エージェントは LangSmith 上に公開されます。
uv run langgraph deployこのコマンドで指定した名前(例:"ADK Demo")でデプロイが完了し、即座に API エンドポイントが生成されます。生成された URL にアクセスすると、API ドキュメントやトレーシング用のダッシュボードを利用でき、A2A プロトコルを通じた外部連携も可能です。
「一コマンドで LangSmith 上に本番用の API エージェントを公開する」
まとめ
この動画は、Google ADK の柔軟性と LangSmith の堅牢な運用機能を組み合わせるための具体的なロードマップを提供しています。特別なインフラ構築の必要なく、ラッパー関数と CLI ツールを活用するだけで、トレーシングや永続化機能を備えた本番対応エージェントを迅速に展開できることが確認できました。開発者はこのアプローチにより、複雑な基盤作業から解放され、AI エージェントの実装と改善に集中できるようになります。
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