Google Developer Groups on Campus(旧GDSC)東京都立大学2期リードのAoi Ohtaさんをご紹介
本文の状態
日本語全文を表示中
詳細モードで約7分の本文を読めます。
同じ出来事の情報源
この情報源を基点に整理
Google Developers JP
Google Developer Groups on Campusが、東京都立大学2期リードのAoi Ohtaさんにインタビューを行い、2022年10月から2023年9月までの活動内容について紹介した。
Source Article
元記事を日本語で読む
本文に関係しない購読案内、埋め込み通知、サイト内プロモーションは除いています。
前回の記事では、GDSC Wasedaの創設者であるRose Nioushaさんをご紹介しました。今日は、GDSC TMU第2期の卒業生であるAoi Ohtaさんにインタビューを行いました。
自己紹介をお願いします!
こんにちは、Aoi Ohta(ハンドルネーム:marsh_mallow)です。2022年10月から2023年9月までの1年間、GDSC TMU(Tokyo Metropolitan University・東京都立大学)のリード(代表)を務め、リード卒業時に「もしチャプター再構築部門があれば1位だった」という大変光栄な評価をいただきました。任期中の具体的な経験については、同期や後輩リードからの「具体的にどう再構築したのか知りたい」という声にお応えして、この記事にまとめています。
もともとは高等専門学校(高専)出身で、電気情報工学科で電気電子分野を中心に学んでいたため、ソフトウェア開発にはほとんど触れない学生時代を過ごしました。2021年春に高専を卒業後、やりたい研究があったため都立大の情報科学科に編入しましたが、その研究はソフトウェア開発とは関係なく、相変わらずソフトウェア開発とは無縁でした。しかし、高専と大学でロボコン(NHK高専ロボコン/学生ロボコン)のチームに所属し、マイコンを用いたロボットの制御や電子回路を担当するなど、計5年ほど活動していました。ですので、ソフトウェア開発の経験はなくとも、コードを書いたり、他の人と一緒に何かを作ったりする経験はそれなりにあるという状態で、リードに就任しました。
「IT系ものづくり民の居場所」×「分野を問わず技術系同士の交流、協力による課題解決を可能にする」コミュニティを作るまで
すべての始まりは、GDSC TMUの初代リードからリードになることを勧められたことでした。ただ、勧められただけでは続かないと思い、GDSCのシステムを活用して都立大を活性化させることをモチベーションに構想を始めました。そうして最終的にたどり着いたのが、「IT系ものづくり民の居場所」×「分野を問わず技術系同士の交流、協力による課題解決を可能にする」というコンセプトです。
当時私は学部4年生で、研究や卒業論文、修士課程進学後の就職活動も控えていたため、時間を無駄にできず、できる限り成功させたいと考えていました。そこで、論理的に考えて成功確率の高い方法を取れるよう、熟考を重ねてコミュニティのコンセプトを設計しました。
「IT系ものづくり民の居場所」を掲げたのは、GDSCのデフォルトターゲットである「ソフトウェア開発」に特化したサークルが都立大には存在しないとわかっていたからです。都立大には情報科学科があるため、このようなサークルへのニーズは確実にあると考えました。また、「分野を問わず技術系、ものづくり民同士の交流、協力による課題解決が可能になる場所」としたのは、多分野をカバーする都立大のものづくり環境に可能性を感じたからです。都立大システムデザイン学部には、分野は異なれどものづくりに興味を持つ学生が多く在籍しています。私が以前所属していたロボコン部をはじめ、技術系の部活も多数あります。ただ、学科間の交流機会が少なく、皆が孤立しがちでした。そこで、どの技術分野にも関わるITを中心とするGDSCをそのようなキャンパスに置けば、GDSCがハブとして機能し、多分野の学生の交流や、それぞれが抱える課題の解決が可能になると考えました。コンセプトが固まった時、「この2点を押さえれば、都立大に埋もれているニーズに応えつつ、キャンパスのポテンシャルを最大限に引き出す土壌を作れる」という希望を胸に抱いたのを覚えています。
このように決定したターゲットを軸に、主に公式X(旧Twitter)でメンバーを募集しました。その結果、設定したターゲット通り、情報科学科で個人開発をしている人たちが参加してくれました。また、情報科学科以外のシステムデザイン学部の他学科や、文系学部を含めた他学部からも、ソフトウェア開発やITについて学びたいという人たちが集まり、交流が生まれました。
人数が少ないうちは、参加してくれた人の興味をヒアリングし、それに合ったイベントや開発プロジェクト、学習コンテンツなどをコアメンバーの協力を得ながら整備する、ということを繰り返しました。それによって、ゆっくりではありますが、半自動的にほとんどのメンバーのニーズを満たし、かつコミュニティとして持続可能な環境が整っていきました。
卒業して1年経った今、振り返ってGDSCが役に立ったと感じることはありますか?特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
リード卒業直後から現在まで、別の学術系コミュニティの運営に参加しているのですが、SNSでの広報やコミュニティ内での働きかけなど、GDSCでの運営経験が大いに役立っていると感じています。社会人も多く在籍するコミュニティであるため、GDSCの時とはまた違った困難はありますが、コミュニティの現状を把握し、目指す方向を定めてアクションを起こす一連の流れは、GDSCでの経験をうまく応用できています。
また、リードを卒業後、ほどなくして就職活動に臨みましたが、自分の強みをアピールする際、GDSCでの経験を面接官によく話しました。GDSCでコミュニティを構築した経験は、「周囲の人の助けを借りながら、目標に向かって物事を推進する能力」の証明になります。
なによりも、「ゼロから2年、3年と続くコミュニティを形成できた」という事実そのものが、先に挙げた活動や、これからの仕事に対する自信の源の一つになっています。あの経験ができたのだから、これからの人生や仕事で何が起きても、周囲の人とよくコミュニケーションを取り、現在および将来必要なことを認識してそれに応えられるよう努力すれば、何とか乗り越えていける、これからも挑戦していこう、と思えるようになりました。
GDSCの活動を始めたばかりの自分へ一言アドバイスするとしたら、何と伝えますか?
焦らず自分のペースで、自分の選択を信じて進んでほしい、と伝えたいです。
当時の私は、一応動きそうな計画は立てたものの、本当にその通りに進むのか、同期のリードたちとは異なるバックグラウンドを持つ自分で大丈夫なのか、そもそも引き受けてよかったのかと、多くの不安を抱えていました。しかし、元から仲の良かった友人や先生に状況を話すことで、少しずつ協力を得られるようになり、不安は次第に消えていきました。また、GDSCに参加したことで、それまで見たことのなかった世界があることを意識するようになりました。自分の技術的経験を伝えたり交流したりする機会が増えたことで、他者と話せる話題が増え、新たな運営活動を展開することもできるようになりました。
イレギュラーな要素の大きい選択には孤独感と不安が付きものです。全く希望が見えないならやるべきではありませんし、無理をしすぎるべきでもありません。しかし、「実現したい」と思えるビジョンが見えたなら、そのまま一歩踏み出してみてもよいと、今は思えます。震えながらも一歩を踏み出した3年前の自分を、ねぎらい、感謝したいです。
Aoiさん、どうもありがとうございました。
GDG on Campus TMUの公式サイト&活動情報はこちら
Posted by Reisa Matsuda - Developer Relations Team
原文を表示
前回の記事では、GDGoC Waseda 創立者の Rose Niousha さんをご紹介しました。今日は、GDGoC TMU 2 期卒業生の Aoi Ohta さんにインタビューを行いました。
**
自己紹介をお願いします!
こんにちは、Aoi Ohta(ハンドル名:marsh_mallow)です。2022 年 10 月 〜 2023 年 9 月までの 1 年間、GDSC TMU (Tokyo Metropolitan University・東京都立大学) の リード(代表)を務め、リード卒業時に「チャプター再構築部門があったら1位」という大変光栄な評価をいただくことができました。任期中の具体的な経験については、同期や後輩リードからの「具体的にどう再構築したのか知りたい」という声にお応えして、この記事にまとめています。
もともとは高専出身ですが、電気情報工学科で電気電子分野を中心に学んでいましたので、ソフトウェア開発にはほぼ全く触れることのない高専時代を過ごしていました。2021 年春に高専を卒業後は、やりたい研究があったので都立大の情報科学科に編入したのですが、やりたい研究がソフトウェア開発関係ではなかったので、相変わらずソフトウェア開発とはほとんど無縁でした。ですが、高専・大学でロボコン(NHK高専ロボコン/学生ロボコン)のチームに所属し、マイコンを用いたロボットの制御や電子回路系の担当として計 5 年ほど活動していました。ですので、ソフトウェア開発の経験は無いものの、コードを書くことや他の人と一緒になにかモノをつくることに関する経験はそれなりにある、というような状態でリードに就任しました。
「IT 系モノづくり民の居場所」x「分野を問わず技術系どうしの交流、協力による課題解決を可能にする」コミュニティを作るまで
GDSC TMU 初代リードから、リードになることを勧められたのがすべての始まりでした。ただ、勧められただけのままでは絶対にやっていけないと思ったので、GDSC のシステムを使って都立大を活性化させてみることをモチベーションにしようと考えて、構想を始めました。そうして最終的に考えたのが、「IT 系モノづくり民の居場所」x「分野を問わず技術系どうしの交流、協力による課題解決を可能にする」というコンセプトです。
当時私は学部 4 年生で、研究も卒論も、修士課程進学後に控えている就活もあったため、時間を無駄にすることはできませんでしたし、できる限り成功させたいと思っていました。なので、論理的に考えて成功確率が高い方法をとれるように、熟考に熟考を重ねたうえでコミュニティのコンセプトを設計しました。
「IT 系モノづくり民の居場所」としたのは、GDSC のデフォルトターゲットとなっている「ソフトウェア開発」に関するサークルが、都立大には存在しないことがわかっていたからです。都立大には情報科学科があるため、このターゲットを掲げるサークルに対するニーズが存在するのは間違いないと考えました。また、「分野を問わず技術系、モノづくり民どうしの交流、協力による課題解決が可能になる場所」としたのは、多分野をカバーする都立大のものづくり環境に可能性を感じていたからです。都立大システムデザイン学部には、分野は異なるものの、ものづくりに興味を持つ学生が多く在籍しています。私がもといたロボコン部をはじめ、技術系の部活も多数存在します。ただ、学科間の交流の機会が少ないので、皆寂しがっていました。なので、そのようなキャンパスに、どの技術分野でも関係のあるITという技術を中心とするGDSCを置けば、GDSC がハブとして機能し、多分野の学生の交流やそれぞれの思う課題の解決が可能になると考えました。コンセプトが固まった時、「この2点をおさえれば、都立大の中に埋まっているであろうニーズに応えつつ、このキャンパスのポテンシャルを最大限に引き出すための土壌をつくれる」そんな希望を胸に秘めていたのを覚えています。
そのようにして決定したターゲットを軸として、主に公式 X(旧 Twitter)でメンバーを募りました。その結果、設定したターゲット通り、情報科学科で個人開発をしている人が入ってきてくれました。また、情報科学科以外のシステムデザイン学部の他学科や、文系学部を含めた他学部からも、ソフトウェア開発や IT について学びたいという人が集まってきてくれ、交流する様子がみられました。
人数が少ないうちは、入ってきてくれた人の興味をヒアリングして、それに合うイベントや開発プロジェクト、学習コンテンツなどをコアメンバーに協力してもらいながら整備する、ということを繰り返していきました。それによって、ゆっくりとですが半自動的に、たいていのメンバーのニーズを満たすことが可能かつコミュニティとして持続可能な環境**が整っていきました。
**
卒業して1年経った今、振り返って見て GDSC が役にたったと感じたことはありますか?特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
リード卒業直後から現在まで、別の学術系コミュニティの運営に参加しているのですが、SNS での広報やコミュニティ内での働きかけなどで、GDSC での運営経験が大いに役立っていると感じています。社会人も多く在籍するコミュニティであることから、GDSC の時とはまた違った困難がありますが、コミュニティの現状をとらえ、展開させたい方向を定めてアクションを起こす流れは、GDSC で経験したことをうまく応用できています。
また、リードを卒業後、ほどなくして就職活動に取り組みましたが、就職活動では、自分の強みをアピールするのに GDSC での経験をよく面接官にお話ししました。GDSC でコミュニティを構築した経験は、 “ 周囲の人の助けを借りながら、目標に向かってものごとを推進する能力** ” の証明になります。
なによりも、マイナスの状態から 2 年 3 年と続いていくコミュニティを形成することができたという事実そのものが、先ほどあげた活動や、これからの仕事のための自信の源のひとつになってくれていると感じています。あれができたんだから、これからの人生や仕事で何が起きても、周囲の人とよくコミュニケーションをとって、今や今後に必要なことを認識してそれに応えられるように努力すれば、なんとか乗り越えていけるだろう、これからも挑戦しよう、と思えています。
GDSC の活動を始めたばかりの自分へ一言アドバイスするとしたら、なんと伝えますか?
焦らず自分のペースで、自分の選択を信じて進んでほしい、と伝えたいです。
あのときの私は、一応動きそうな計画は立てたものの本当にそのとおりに動くのか、同期のリードたちの誰とも被らないバックグラウンドを持っている私だけど大丈夫か、そもそも本当に自分が引き受けてよかったのか、と、たくさんのことが不安でした。ですが、元から仲の良かった友人たちや先生に状況を話すことで、少しずつ協力を得ることができるようになり、その不安がだんだんとどこかに消えていきました。また、GDSC に参加したことにより、それまで見たことがなかった世界の存在を意識するようになりました。自分の技術的な経験を伝える機会や交流する機会が増えたことにより、他の人と話せる話題が増え、新たな運営系の活動を展開していくこともできるようになりました。
イレギュラーな要素の大きい選択をすることには孤独感と不安がつきものなので、全く希望が見えないならやるべきではないですし、決して無理をしすぎるべきではないですが、「実現したい」と思えるビジョンが見えたならそのまま一歩踏み出してみてもよい、と今は思えます。震えながらも一歩を踏み出す選択をした 3 年前の自分をねぎらいたいですし、感謝したいです。
Aoi さん、どうもありがとうございました。
GDG on Campus TMU の公式サイト&活動情報はこちら
Posted by Reisa Matsuda - Developer Relations Team
今日のまとめ
AIデイリーブリーフで今日の重要ニュースをまとめ読み