OpenAI、新モデル「Terra」「Luna」に大幅値引きを実施し利用量が急増
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OpenAI が実施した Terra および Luna モデルの期間限定割引は、トークン使用量を急増させ、競合他社からのシェアを奪取し、割引終了後も利用者が定着する結果をもたらした。
AI深層分析を開く2026年8月29日 07:02
AI深層分析
キーポイント
割引によるトークン使用量の爆発的増加
割引期間中、Terra モデルの毎日使用量は 5.6 倍に、Luna モデルは 13.8 倍に急増した。一方、割引対象外の Sol モデルはわずかな増加にとどまった。
競合他社からのシェア奪取
OpenAI の割引モデルが獲得したシェアの約 75% は、同社の既存モデルからではなく、他の研究機関や競合他社から奪われたものである。
割引終了後のユーザー定着率の高さ
割引期間中に試した利用者のほぼ 3 割が、割引終了後も継続してモデルを利用しており、価格感応度を超えた価値を認めていることが示唆される。
割引終了後のユーザー定着率
プログラム期間中の10万人以上の顧客のうち、約32%がその後に利用を継続し、18%はプログラム時のペース以上で稼働した。
残存アカウントの規模とトークン量
割引終了後の期間における平均的なトークン量は割引期間比1.38倍であり、継続利用しているアカウントがプログラムの中央値ユーザーよりもはるかに大きいことを示唆する。
重要な引用
Terra tokens rose 5.6x and Luna 13.8x.
Roughly three quarters of the gain came from outside OpenAI.
Nearly a third of users who tried a discounted OpenAI model during the discount window kept using it after the discounts expired.
Of the 100K+ customers with Terra/Luna usage during the program, about 32% retained some usage in the subsequent days and 18% ran at or above their program pace.
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編集コメント
今回のデータは、AI モデル市場における価格弾力性と顧客ロイヤルティの関係を浮き彫りにしており、企業戦略にとって極めて示唆に富む。割引終了後の利用継続率の高さは、モデル性能や使い勝手が価格以上に重要であることを裏付ける強力な証拠と言える。
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OpenAI は、7 月 27 日から 8 月 14 日にかけて、新モデル「Terra」と「Luna」に対して大幅な値引きを実施しました。この値下げがトークン使用量や総支出額、そして競合他社にどのような影響を与えたのかを分析します。
ハイライト
- トークン使用量が急増: 割引期間中、1 日の Terra トークン使用量は 5.6 倍に、Luna はなんと 13.8 倍に跳ね上がりました。一方、定価のままだった「Sol」モデルは、同じ期間でわずか 1.1 倍の緩やかな増加にとどまりました。
- シェア構成の変化: OpenAI の値引きによって獲得されたシェアの大部分は、OpenAI 製品同士の内部争奪(カニバリゼーション)ではなく、他社のラボから奪ったものです。
- ユーザーの定着率: 割引期間中に OpenAI のモデルを試したユーザーの約 3 割が、割引終了後も継続利用を続けています。
トークン使用量への値引きの影響

GPT 5.6 の割引が適用された瞬間、トークン使用量は爆発的に増加しました。
プログラム内の使用量を割引前の日次平均と比較すると、その効果は明白です。Terra トークンは 5.6 倍に、Luna は 13.8 倍に増えました。値引きを行わなかった Sol モデルではわずか 1.11 倍の微増にとどまり、OpenAI の他のモデルではむしろ使用量がやや減少しました。OpenAI シリーズ以外では、他社モデルの使用量は穏やかに増加しています。
競合による置き換え

Terra/Luna は、プログラム開始前の期間から実施中にかけて、OpenRouter 全体のトークンシェアを 0.7% から 7.8% に引き上げました。これは 7.1 ポイントの増加です。競合他社はすべて薄い灰色のセグメントにまとめられており、各色のスタック上部に表示されるラベルは、OpenAI ファミリー全体(Terra + Luna + Sol + その他の OpenAI)の合計シェアを示しています。
同じ比較期間において、競合他社は 5.3 ポイントを失い、その他の OpenAI モデルも 1.9 ポイントを失いました。つまり、増加分の約 4 割は OpenAI 以外の領域から奪われたことになります。OpenAI ファミリー全体で見ると、トークンシェアは 7.1% から 12.4% に拡大し、割引期間中の特定の日は 15% を超えることもありました。

主要なモデル作者の多くでトークン数は増加しましたが、この期間における Anthropic の利用量は例外でした。OpenAI のトークン利用量は平均してほぼ 2 倍になり、割引プログラム終了後もその高い水準を維持しています。
ユーザーの定着率

割引キャンペーン期間中にトークン使用量が増加したのは明らかですが、割引終了後もこれらのユーザーは継続利用してくれたのでしょうか?
プログラム期間中に Terra/Luna の利用があった 10 万人以上の顧客のうち、約 32% がその後の数日間も何らかの利用を続け、18% はプログラム中のペースと同程度かそれ以上で稼働していました。ただしこれはトークン使用量で重み付けされた値ではなく、あくまで顧客数のカウントです。また、プログラム終了後の期間(これまでに 6 日)は、割引が適用されていた全期間(19 日間)に比べてまだ短いため、データが増えるにつれて状況が変わる可能性もあります。
一方、Terra/Luna のトークン使用量の日次動向を見ると、プログラム終了後の期間は平均して割引期間の 1.38 倍のトークンが利用されており、これは継続利用しているアカウントが、プログラムの中央値ユーザーよりもはるかに規模が大きいことを示唆しています。

Terra/Luna プログラム期間中の Sol の平均使用量は 791 億トークン/日であり、プログラム開始前の 712 億トークン/日と比較してほぼ横ばいでした。これは対照群として機能しています。
しかし、上記グラフの 8 月 17 日以降に着色された領域は、Sol 独自の 50% 割引期間です。これにより Sol の使用量は即座に跳ね上がり、Terra/Luna と同様のパターンが再現されました。
手法と注記
データの詳細
- プログラム前:7 月 8 日〜7 月 26 日 | プログラム期間:7 月 27 日〜8 月 14 日 | プログラム後:8 月 15 日〜8 月 20 日
7月30日、OpenAIはOpenRouter経由での50%割引に加え、自社リスト価格を大幅に引き下げました(Lunaモデルで80%、Terraモデルで20%)。これにより、7月30日以降の実質的な割引率は、Lunaが90%、Terraが60%となりました。
補足:Terra、Luna、Solの3モデルは7月9日にリリースされました。Solは8月17日までに独自の50%割引が適用されるまで、有用なコントロールグループとして機能しました。
調査手法
- 除外対象:BAN(利用停止)、削除済み、管理者アカウント、データ削除リクエスト中、内部アカウント、および離脱したアカウントは分析から除外します。
- 期間の注意点:8月20日が調査期間の最終日ですが、この日は部分的なデータしか含まれていない可能性があります。
- Solモデルの扱い:Solが有効なコントロールとして機能するのは8月16日までです。その後の分析期間は6日間となります。
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