電子ペーパーで「会議中」表示を作成
みらい翻訳のエンジニアが、電子ペーパーディスプレイと MQTT を活用したスマートな会議中表示デバイスの実装事例を共有している。
キーポイント
課題解決のための要件定義
リモートワークにおける「部屋の外から会議中か分からない」という課題に対し、低消費電力かつ設置容易なデバイスが必要とされ、具体的な要件が策定された。
M5Stack PaperS3 の選定理由
電子ペーパー技術による省電力性、無線 LAN 接続機能、およびドアノブへの装着を可能にするフック構造を持つ M5Stack PaperS3 が最適なデバイスとして選ばれた。
MQTT と外部ブローカーの活用
IoT 通信プロトコルである MQTT を採用し、常時起動負荷を避けるため HiveMQ という外部ブローカーサービスを利用したシステム構成が構築された。
UIflow 2.0 による簡易開発
Python コードの記述に戸惑う初体験であったが、GUI ベースの IDE「UIflow 2.0」を用いて、スマートフォンからの操作で瞬時に状態を切り替えるプログラムを開発した。
影響分析・編集コメントを表示
影響分析
この記事は、大規模な AI 技術革新というよりは、既存の IoT 技術を組み合わせることで日常業務の効率化を図る実用的なアプローチを示しています。特に電子ペーパーと MQTT の組み合わせによる低コスト・高機能なソリューションは、現場レベルでの DX(デジタルトランスフォーメーション)推進における参考事例として価値があります。
編集コメント
大規模言語モデルや生成 AI の動向ではないものの、IoT デバイスと通信プロトコルの組み合わせによる実用的な解決策は、現場のエンジニアにとって非常に参考になる事例です。
この記事は、みらい翻訳Advent Calendar 2025の1日目です。
こんにちは、みらい翻訳の岩月です。
普段リモートワークをしています。オンラインでのコミュニケーションにはすっかり慣れていますが、自宅での会議参加に関する広く知られた課題として、部屋の外から会議中かどうか分からないということがあります。
この課題に対しては、ドアノブに会議中という札をかけておくという手法が提案されていますが、会議の前後に部屋の外に出て札のステータスを変更せねばならないというコストが無視できないほど大きくなっています。
もう少しスマートに会議中かどうかを部屋の外へ伝えるために、画面を持った何らかの電子デバイスをドアに装着しておき、ネットワーク経由で状況を更新できるようにしたいと考えました。今回挙げた要件は次の通りです:
バッテリーの充電頻度が小さいこと
ドアノブにかけられること(壁付けでも良い)
要件を満たせるデバイスとして、M5StackのPaperS3を選び出しました。電子ペーパーで、無線LANに接続でき、ひっかけるフックがついています。

使用する文字の分だけフォントを用意して本体に入れるという手もありますが、今回は会議中は「会議中」という表示を、そうでないときは何も表示しないということにし、それぞれの画像を用意しました。画像は本体に転送しておきます。
MQTTプロトコルを用います。IoT用の通信プロトコルであり、今回の用途に適していると判断しました。室内からブローカーへ会議状況を送信し、ブローカーがPaperS3へそれを送信します。
このブローカーを自分で作ってしまうと、常時起動しておかないといけないため、今回は外部サービス(HiveMQ)を使用しました。
S3PaperのプログラミングはUIflow 2.0というGUIベースのIDEで行います(Pythonを直接書くこともできます)。初めての体験でしたので、少し戸惑いました。できたプログラムは次の通りです:

余計な処理が入っているように見えますが、こうしないと動かなかったため、このようにしています。メッセージは0か1というシンプルな文字列で、1なら会議中、0ならそうではない、としています。
スマートフォンから状況を更新できると簡単なので、MQTTに対応したアプリを使用しています。
会議中は以下のような表示が出ます。動画を撮っていないので伝わりませんが、切り替えると1秒弱で反映されます。

みらい翻訳は、自然言語処理のリサーチャー・エンジニアを募集しています!詳細は以下をご覧になってください。
www.wantedly.com
原文を表示
この記事は、みらい翻訳Advent Calendar 2025の1日目です。
こんにちは、みらい翻訳の岩月です。
普段リモートワークをしています。オンラインでのコミュニケーションにはすっかり慣れていますが、自宅での会議参加に関する広く知られた課題として、部屋の外から会議中かどうか分からないということがあります。
この課題に対しては、ドアノブに会議中という札をかけておくという手法が提案されていますが、会議の前後に部屋の外に出て札のステータスを変更せねばならないというコストが無視できないほど大きくなっています。
もう少しスマートに会議中かどうかを部屋の外へ伝えるために、画面を持った何らかの電子デバイスをドアに装着しておき、ネットワーク経由で状況を更新できるようにしたいと考えました。今回挙げた要件は次の通りです:
バッテリーの充電頻度が小さいこと
ドアノブにかけられること(壁付けでも良い)
要件を満たせるデバイスとして、M5StackのPaperS3を選び出しました。電子ペーパーで、無線LANに接続でき、ひっかけるフックがついています。

使用する文字の分だけフォントを用意して本体に入れるという手もありますが、今回は会議中は「会議中」という表示を、そうでないときは何も表示しないということにし、それぞれの画像を用意しました。画像は本体に転送しておきます。
MQTTプロトコルを用います。IoT用の通信プロトコルであり、今回の用途に適していると判断しました。室内からブローカーへ会議状況を送信し、ブローカーがPaperS3へそれを送信します。
このブローカーを自分で作ってしまうと、常時起動しておかないといけないため、今回は外部サービス(HiveMQ)を使用しました。
S3PaperのプログラミングはUIflow 2.0というGUIベースのIDEで行います(Pythonを直接書くこともできます)。初めての体験でしたので、少し戸惑いました。できたプログラムは次の通りです:

余計な処理が入っているように見えますが、こうしないと動かなかったため、このようにしています。メッセージは0か1というシンプルな文字列で、1なら会議中、0ならそうではない、としています。
スマートフォンから状況を更新できると簡単なので、MQTTに対応したアプリを使用しています。
会議中は以下のような表示が出ます。動画を撮っていないので伝わりませんが、切り替えると1秒弱で反映されます。

みらい翻訳は、自然言語処理のリサーチャー・エンジニアを募集しています!詳細は以下をご覧になってください。
www.wantedly.com
関連記事
今日のまとめ
AI日報で今日の重要ニュースをまとめ読み