日本HPのPCが楽天のAIを搭載、ローカル実行も可能 HP岡戸社長「ハイブリッドAIの重要なマイルストーン」
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日本HPと楽天は、ローカル実行可能な「Rakuten AI for Desktop」を日本国内の HP製 PC にプリバンドル開始し、ハイブリッドAI構成によるオフライン対応やクラウド連携機能の実用化を発表した。
AI深層分析を開く2026年7月31日 22:29
AI深層分析
キーポイント
ハイブリッドAI構成の採用とローカル実行
オンデバイスモードではPC内のCPU、GPU、NPUを活用して「Rakuten AI 7B ONNX」を動作させるため、オフライン環境でも低遅延・高セキュリティで処理が可能となる。
楽天製AIモデルの最適化と提供開始
Mistral-7B-v0.1 をベースに日本向けにチューニングし、量子化などを経てHP製AI PC向けに最適化した「Rakuten AI 7B ONNX」を法人向けPCから段階的に提供する。
クラウド連携機能と他社PCでの利用
クラウドモードでは楽天市場やトラベルなどのサービス連携が可能で、アプリ自体は必要スペックを満たすWindows PCであれば他社製でも利用可能である。
重要な引用
この発表は単なるソフトウェアのPCバンドルではない。クラウドAIとオンデバイスAIを融合させたハイブリッドAIを、日常の中で普通に使えるようになる重要なマイルストーンだ
東京・米国間の大手航空路線には今もWi-Fiのない便がある。私も今回、機内でオンデバイスAIを使って日本語を学習できた
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楽天が自社開発したモデルをPCベンダーと連携させてローカル実行環境を提供する試みは、AI PC市場における差別化要因となり得る。特に通信インフラが不安定な環境や機密情報を扱う現場での活用価値が高いと言える。
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日本HPのPCが楽天のAIを搭載、ローカル実行も可能 HP岡戸社長「ハイブリッドAIの重要なマイルストーン」(1/2 ページ)
公開
2026年07月30日 14時52分
日本HPと楽天グループ(以下、楽天)は7月29日、日本国内のHP製PC向けにAIアプリ「Rakuten AI for Desktop」のプリバンドル提供(タスクバーとスタートメニューに「Rakuten AI」アイコンが表示され、ダウンロード後に利用できる状態での提供)を始めた。楽天が開発した70億パラメータの大規模言語モデル(LLM)「Rakuten AI 7B ONNX」をローカル環境で利用できるのが特徴。移動中などオフライン環境でも、文章のリライトや要約、翻訳などが可能だとうたう。
プリバンドルの対象は、ゲーミングPCなど一部を除く、今後提供される日本国内のHP製Windows PC。同日から法人向けPCで提供を始め、コンシューマー向けには10月以降の提供を予定している。
Rakuten AI for Desktopを搭載した「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」(撮影:筆者)
Rakuten AI for Desktopは、AI PC向けに設計されたアプリだ。処理をPC内で完結するオンデバイスAIとクラウドAIを用途に応じて切り替える「ハイブリッドAI」構成を採る。オンデバイスモードでは、PC内蔵のCPU、GPU、NPUを活用してLLMを動作させるため、クラウドを介さず低遅延で応答でき、機密性の高い作業も安全に実行できるという。
楽天のティン・ツァイCAIDO(最高AI&データ責任者)は「東京・米国間の大手航空路線には今もWi-Fiのない便がある。私も今回、機内でオンデバイスAIを使って日本語を学習できた」と自身の体験を交えてオンデバイスモードの優位性をアピールした。
楽天のティン・ツァイCAIDO(撮影:筆者)
クラウドモードでは、画像・動画の読み込みや、楽天の各種サービスと連携したエージェント機能などを利用可能。「楽天市場」での商品検索や「楽天トラベル」の宿泊予約、「楽天ポイント」残高の確認などを単一のチャット画面から実行できる。
オンデバイスモードの実装に当たっては、「Rakuten AI 7B」のカスタマイズモデルであるRakuten AI 7B ONNXを用意した。Rakuten AI 7Bは、仏Mistral AIのオープンモデル「Mistral-7B-v0.1」を継続学習し日本の利用者向けにチューニングしたモデル。Rakuten AI 7B ONNXは継続学習やファインチューニング、量子化によってHP製AI PC向けに最適化されているという。
今回の提供は両社が2025年11月に発表した協業に基づくもの。日本HPの岡戸伸樹社長は「この発表は単なるソフトウェアのPCバンドルではない。クラウドAIとオンデバイスAIを融合させたハイブリッドAIを、日常の中で普通に使えるようになる重要なマイルストーンだ」と述べ、協業の重要性を強調した。
日本HPの岡戸伸樹社長(撮影:筆者)
なお、Rakuten AIのデスクトップアプリはCPU、GPU、NPUから処理に適したチップを自動で選択するため、必要スペックを満たすWindows PCであれば他社製PCでも利用できると楽天の担当者は説明する。実際、筆者のLenovo製PCでもRakuten AIのホームページからアプリをダウンロード後、設定画面からRakuten AI 7Bをインストールし、オンデバイスモードを利用できた。
筆者のPC(Lenovo製)でもRakuten AI 7Bをインストールし、オンデバイスモードを利用できた(撮影:筆者)
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この記事の著者
ITmedia AI+ 編集記者。市場調査会社でのエンジニア職を経て、2022年アイティメディア入社。キーマンズネット編集部、社内のデータ分析基盤構築担当、ITmedia エンタープライズ編集部を経て現職。
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日本HPのPCが楽天のAIを搭載、ローカル実行も可能 HP岡戸社長「ハイブリッドAIの重要なマイルストーン」(1/2 ページ)
公開
2026年07月30日 14時52分
日本HPと楽天グループ(以下、楽天)は7月29日、日本国内のHP製PC向けにAIアプリ「Rakuten AI for Desktop」のプリバンドル提供(タスクバーとスタートメニューに「Rakuten AI」アイコンが表示され、ダウンロード後に利用できる状態での提供)を始めた。楽天が開発した70億パラメータの大規模言語モデル(LLM)「Rakuten AI 7B ONNX」をローカル環境で利用できるのが特徴。移動中などオフライン環境でも、文章のリライトや要約、翻訳などが可能だとうたう。
プリバンドルの対象は、ゲーミングPCなど一部を除く、今後提供される日本国内のHP製Windows PC。同日から法人向けPCで提供を始め、コンシューマー向けには10月以降の提供を予定している。
Rakuten AI for Desktopを搭載した「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」(撮影:筆者)
Rakuten AI for Desktopは、AI PC向けに設計されたアプリだ。処理をPC内で完結するオンデバイスAIとクラウドAIを用途に応じて切り替える「ハイブリッドAI」構成を採る。オンデバイスモードでは、PC内蔵のCPU、GPU、NPUを活用してLLMを動作させるため、クラウドを介さず低遅延で応答でき、機密性の高い作業も安全に実行できるという。
楽天のティン・ツァイCAIDO(最高AI&データ責任者)は「東京・米国間の大手航空路線には今もWi-Fiのない便がある。私も今回、機内でオンデバイスAIを使って日本語を学習できた」と自身の体験を交えてオンデバイスモードの優位性をアピールした。
楽天のティン・ツァイCAIDO(撮影:筆者)
クラウドモードでは、画像・動画の読み込みや、楽天の各種サービスと連携したエージェント機能などを利用可能。「楽天市場」での商品検索や「楽天トラベル」の宿泊予約、「楽天ポイント」残高の確認などを単一のチャット画面から実行できる。
オンデバイスモードの実装に当たっては、「Rakuten AI 7B」のカスタマイズモデルであるRakuten AI 7B ONNXを用意した。Rakuten AI 7Bは、仏Mistral AIのオープンモデル「Mistral-7B-v0.1」を継続学習し日本の利用者向けにチューニングしたモデル。Rakuten AI 7B ONNXは継続学習やファインチューニング、量子化によってHP製AI PC向けに最適化されているという。
今回の提供は両社が2025年11月に発表した協業に基づくもの。日本HPの岡戸伸樹社長は「この発表は単なるソフトウェアのPCバンドルではない。クラウドAIとオンデバイスAIを融合させたハイブリッドAIを、日常の中で普通に使えるようになる重要なマイルストーンだ」と述べ、協業の重要性を強調した。
日本HPの岡戸伸樹社長(撮影:筆者)
なお、Rakuten AIのデスクトップアプリはCPU、GPU、NPUから処理に適したチップを自動で選択するため、必要スペックを満たすWindows PCであれば他社製PCでも利用できると楽天の担当者は説明する。実際、筆者のLenovo製PCでもRakuten AIのホームページからアプリをダウンロード後、設定画面からRakuten AI 7Bをインストールし、オンデバイスモードを利用できた。
筆者のPC(Lenovo製)でもRakuten AI 7Bをインストールし、オンデバイスモードを利用できた(撮影:筆者)
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ITmedia AI+ 編集記者。市場調査会社でのエンジニア職を経て、2022年アイティメディア入社。キーマンズネット編集部、社内のデータ分析基盤構築担当、ITmedia エンタープライズ編集部を経て現職。
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本記事は、両社の協業により「Rakuten AI for Desktop」がプリバンドルされ、ローカル実行可能なオンデバイスAI機能やハイブリッド構成が実装されたという具体的な新事実を伝えている。また、モデル名(Rakuten AI 7B ONNX)や対応ハードウェアの具体性から、検索意図への適合度と日本市場における重要性も高い。
6つの評価軸を見る
- AI関連度
- 100
- 情報源の信頼性
- 75
- 新規性
- 75
- 調べる価値
- 75
- 重複の少なさ
- 100
- 日本での有用性
- 75
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