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Sakana AI·2026年4月7日 00:00·約1分で読める

Sakana AI、総務省事業でSNS空間の可視化と偽・誤情報対策技術を開発

#偽情報対策#SNS分析#自然言語処理#政府連携#社会課題解決#情報可視化
TL;DR

Sakana AIは、総務省の偽・誤情報対策技術開発事業において、SNS空間の可視化から偽情報判定、対策案立案までを支援するシステムの開発を完了した。

AI深層分析2026年4月7日 13:40
4
重要/ 5段階
深度40%
4
関連度30%
5
実用性20%
4
革新性10%
3

キーポイント

1

総務省事業での技術開発完了

Sakana AIは総務省の「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」において、技術開発主体として採択され、システム開発を完了した。

2

SNS空間の可視化技術

SNS上での情報拡散やコミュニティ形成を可視化する技術を開発し、偽情報の拡散経路や影響範囲を把握できるようにした。

3

総合的な偽情報判定システム

単なる検出だけでなく、偽情報の総合的な判定を行うシステムを構築し、誤情報との区別や危険度の評価が可能となった。

4

対策案立案支援機能

可視化と判定結果に基づいて、効果的な対策案を立案するまでを支援する包括的なシステムを提供している。

影響分析・編集コメントを表示

影響分析

この開発は、AI技術を社会課題解決に応用する重要な事例であり、政府と民間企業の連携による実用的なソリューション開発のモデルケースとなる。偽情報対策という喫緊の社会問題に対して、技術的なアプローチを示した点で業界に影響を与える可能性がある。

編集コメント

政府事業での実績は信頼性の裏付けとなり、実社会へのAI応用の好例。ただし、技術的な革新性の詳細が不明な点は今後の展開に注目が必要。

Sakana AI、総務省事業においてSNS空間の可視化から偽情報判定・対策立案を支援するシステムを開発

Sakana AIは、技術開発主体として採択されている総務省事業「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業(令和7年度)」において、SNS空間の可視化、総合的な偽情報判定、対策案の立案までを支援するシステムの開発を完了しました。

原文を表示

April 07, 2026

Sakana AIは、技術開発主体として採択されている総務省事業「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業(令和7年度)」において、SNS空間の可視化、総合的な偽情報判定、対策案の立案までを支援するシステム開発を完了しました。

Sakana AIがインテリジェンス領域に取り組む背景

社会においてSNS上を中心とする偽・誤情報の流通への対応が急務となっており、安全保障をめぐる議論においても「情報力」が重要な柱と位置付けられています。こうした状況下では、AIを活用し、偽・誤情報への早期対応・判断を行うことが重要となります。

そして、安全保障にも深く関わるインテリジェンス領域の活動において、基盤となる最先端の技術を国内で保有することは不可欠です。

Sakana AIはこうした背景も踏まえ、日本発のスタートアップとして、インテリジェンス領域でのAIの社会実装に向けた取り組みを進めています。本事業ではその一環として、膨大な偽・誤情報の可視化・判定・対策を担う技術開発に取り組みました。

「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業(令和7年度)」での成果

現代の情報環境の中で偽・誤情報対策を推進する際には、大きく以下3点の課題が存在しています。

SNS上の膨大な情報: 限られたリソースの中で、日々大量に生まれる情報の中から、真偽を確かめるべき対象を効率的に見つけ出すのは容易ではありません。

偽情報の複雑化・巧妙化: AI技術の進展により、偽情報はますます精巧になり、検証作業自体にも大きな時間とコストがかかるようになっています。

対策検討の難しさ: 偽・誤情報を発見した後、カウンター発信などの対策が、正しい情報を広める上でどれだけ有効かを事前に予測することは困難です。

Sakana AIはこれらを解決するため、それぞれの課題に対応した以下3種類の技術開発を行いました。

SNS空間の可視化: ナラティブの深層を捉えるノベルティサーチ技術

膨大な情報が溢れる環境においては、「インプレッション数の多寡」などの単一の指標だけでは、言論空間の全体像を正しく把握することはできません。そこで、社会的に波及力を持つ具体的な「ナラティブ(論調)」を単位とした分析を行う技術として、ノベルティサーチ技術の開発と、それを踏まえた自律的な分析レポートの生成機能を開発・実装しました。これにより、有機的な言論空間を高解像度かつ網羅的に捕捉することを可能としています。

〈開発に取り組んだ技術〉

ノベルティサーチ技術の開発: 単なるタグ付けではなく、社会に波及力を持つ具体的なナラティブ(論調)を抽出するため、AIエージェントが自律的に重要情報を探索するノベルティサーチ技術を開発しました。本技術は、X(旧Twitter)の投稿データを再帰的にサンプリングすることで、新規性の高いナラティブを効率的に特定・抽出することを可能にします。

階層ナラティブツリーによる可視化: 抽出したナラティブを、AIを用いて階層的に整理し可視化することで、SNS空間の直感的な理解を可能にします。

総合的な偽・誤情報判定: 多様なAIモデルの組み合わせによる多角的な検証

続いて、生成AIの進化により巧妙化する偽情報を見極めるための技術開発にも取り組みました。本事業でSakana AIは、複数の検知器を組み合わせた多面的なアプローチにより、偽情報を高い精度で検知するシステムを実装しました。また、その判定根拠を明示する仕組みとすることで、AIの判断プロセスの透明性を確保し、実務者による検証も容易にしています。

〈開発に取り組んだ技術〉

画像・動画の生成・加工検知: AIによって、画像・動画の生成・加工跡を検知するシステムを開発しました。検知器を構成するAIモデルには、大局的な構造に注目するフロンティア基盤モデルと微細な構造に注目する弊社独自モデルを併用することで、モデルごとの検知精度の偏りや「死角」を相互補完し、安定した検知を可能にしました。

画像・動画のすりかえ検知: 画像や動画を逆画像検索し、イベントの時間・場所・背景等を照合することで、本物の画像に嘘のキャプションをつけてミスリードを誘う投稿を検知する機能を実装しました。

画像・動画・投稿文の自動ファクトチェック: AIエージェントが投稿から検証可能な主張(クレーム)を抽出し、WebやSNSを自律的に検索して妥当性を検証するシステムを構築しました。人間の専門家が行うような、仮説検証の繰り返しによる調査プロセスを模倣して多角的に検証を行い、判定に至る論理構成や、裏付けとなる複数の情報ソースを明示的に提示します。

ユーザー分析・反応分析: 検証対象となる投稿の周辺情報として、①投稿者の過去投稿やプロフィールの要約・整理、②反応内容の要約・整理、③反応者の挙動確認、といった機能を実現するAIツールを開発しました。

対策案の立案: ABM(Agent Based Modeling)を活用したSNS空間のシミュレーション

偽・誤情報を検知するだけでなく、その拡散を抑制・鎮静化させる「カウンター発信」の有効性を事前に検証するためのシミュレーション基盤を開発しました。

〈開発に取り組んだ技術〉

SNS空間のシミュレーション: 弊社独自のABM(Agent Based Modeling)標準化フレームワーク「Shachi」を活用し、SNS空間を精緻に再現するシステムを開発しました。これにより、偽・誤情報に対するカウンター発信がどの程度有効に機能するかを検証できます。

高解像度なペルソナの自動生成: 実際の投稿データに基づき、特定の論調を背景に持つ多様な仮想的なSNSアカウント(ペルソナ)を構築しました。ここでは、抽出された各ナラティブを体現させるため、階層的ナラティブツリーの手法を応用しています。これにより、カウンター発信が「どの層に」「どのような心理的変容を与えたか」というミクロな視点での検証を可能としました。

「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業成果発信イベント」への参加

2026年3月16日には、Sakana AIのチームが総務省「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業成果発信イベント」に参加しました。

会場では、関連事業者やメディアの皆様、中央省庁の皆様等にお越しいただき、本事業成果について紹介・意見交換を実施させていただきました。

今後もSakana AIは、インテリジェンス領域でのAIの社会実装に貢献していきます。

ライトニングトークにて、Applied Research Engineerの沢田恭兵が事業成果を紹介しました

Applied Research Engineerの沢田、アルチョム、Project Managerの佐和らがイベントに参加し、事業成果についてご紹介しました

Sakana AI

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